マイナンバーについての理解はこんな感じでよろしいか?

介護・健康保険証とマイナンバーカードが一体化とするということでにわかに話題になっているマイナンバーですが、私はマイナンバーカードを発行して使っています。公的個人認証サービスが受けられて、それを使って確定申告をしています。e-Taxですよ。法人税の申告も代表者の電子認証があればe-Taxで利用できるので、お寺の税務申告にも役立っています。

民間の認証サービス使うと、ものすごく高価ですから、他に選択肢はありません。

来年の(令和3年1月1日以降に提出する)法定調書は、提出枚数が100枚以上の場合にe-Taxか光ディスク等による提出が義務となるので、準備を始めている会社も多いのではないでしょうか。今までは1000枚以上の会社が対象でしたから、基準がグッと引き下げられたことになります。受け取った側の処理量も半端ないでしょうし、提出する側も、現場担当者レベルではできれば電子的な提出をしたいでしょうから、やりたいけど上の許可が降りずに悶々としていた担当者は内心喜んでいるかもしれません。


でも、会社では代表取締役のマイナンバーカードをその都度借りるわけにもいかないでしょうから、何かしらの認証サービスを契約することになるのでしょう。社員が100人以上の会社なら、それぐらいの費用は大したものではないのかなぁ。少なくとも行政はそう考えているということですけれど。

さて。マイナンバーを人に知られてはいけないのかという問題。行政府は隠せというくせに、ポイントカード機能を持たせると言ってみたり、今回は介護・健康保険証と一体化させると言います。こちらは2023年度からと言いますから、もう3年後ですよ。

人に知らせちゃいけないというから、通知カードを通帳並みに大事に隠しているお宅も多いと思います。必要があってマイナンバーカードを作っても、普段は引き出しの奥にしまいっぱなしで日の目を見ることがない方も多いでしょう。まあ、使い道も今のところさほどありませんしね。

私の理解では、現状の管理体制が法律で決められた通りに運用されているのであれば、マイナンバーが流出しても問題はないはずです。そこから何か情報を得ようと思っても、マイナンバーと対照して情報を引き出せる担当者は公共機関でも企業でもかなり限られます。機関によっては参照しただけでログが残るところもあるでしょう。

会社ではその会社の持っている情報しか取り出せません。税務情報を抜き取ろうと思ったって、せいぜいその会社経由で納付されている税額がわかる程度。家族構成などの個人情報も手に入るでしょうが、それはもっと手軽な手段で手に入りそうです。

行政府とそれに連なる機関ではあればもう少し串刺し検索した情報が得られるでしょうが、法律に従った管理体制であれば、外部の人間がそれを行うのはかなり難しいことのはずです。

クラッキング(ハッキングという言葉は悪い行いに使いたくない)されるとなれば、犯人からしたらマイナンバーのおかげでクラッキングする先が少なくて済んだ程度でしょう。でもそもそも、インターネットとは切り離されたところにデータが保管されているわけで、そこにクラッキングを仕掛けるとなると、別の手段を取ったほうが安上がりかも。

個人的には電子カルテもマイナンバーと紐付けてどの医療機関からも一括して見られるようにして欲しいのですが、その際の情報へのアクセス方法は、行政機関につなげるのはリスクがあるでしょうし、かと言ってインターネット上に置くわけにもいかないでしょうし、難しいでしょうか。実現に向けた話ってありましたっけ?実現して欲しいんですけど。

犯罪が起こるとしたら、行政機関の内部でしょうね。興味本位で個人データを盗み見る。今までにもあったことです。閲覧ログが残るというのにそれでも盗み見る人間がいたんですから、これに対処するには罰則規定を強めにして抑止効果を狙うぐらいしか手がないでしょう。バカにつける薬はないと昔から言います。

そして、見られて困るほどの個人情報が自分にあるかと言ったら、ないんですよね。納税額だって知られても不都合はありません。ポイントカード化で話題に上がる、どこのお店で何を買っているかを知られちゃうという話も、TカードとPontaカード、そしてクレジットカードにすでに見られまくってます。それを国に知られたくないという気持ちも分からんでもないですが、国が知ったからと言って個人や団体に対して何ができるというのでしょうか。ここまで割と整った民主主義国家において、国民が嫌がることを実現するのは相当難易度が高いですよ。それよりも、経済動向を伺う指数として活用する価値があるはずで、その立場にいる官僚だったらそうやって使おうとするでしょう。仕事が正確になってしかも楽になるんです。それをやらない手はない。

まあそんなわけで、もともと楽観的な人間なので、マイナンバーについても非常に楽観的に考えていますから、こんな程度の理解でいます。だめでしょうか。どの辺がだめでしょうか。データ管理の部分とか推測に基いてますから、その辺弱いですけれど、まあでも住基ネット相当のセキュリティはあるはずでしょう。

行政からのもう少し詳しい説明は必要だと思います。マイナンバーが他人に知られると、具体的に何が心配なのか、心配ないのはどういう点なのか、その辺りを、私の元にも届くように広報してもらえたらと思います。

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