アップルのソフトウェア・アップデート画面の用語のわかりづらさはなんとかならないものか
セキュリティコンテンツと言われて分かる人はどれくらいいるだろう
画面はiPadでのiPad OSアップデートの様子。よく見たら見出しはiOSになってるじゃないですか。アップデータの名前としてはいまだにiOSのままとか、そんな理由じゃないでしょうね。
それは混乱のもとですが、それよりも「Appleのソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください」の部分。
セキュリティコンテンツ…?
こんなブログをやっている私でも説明に困ります。人によってはここで悩んだ結果、アップデートをしない人も出てきそうですよ。アップデートに限らず、分からないけどやってみる人よりも、分からないからやらない人の方が多いと思います。経験上の感覚ですけれど。
さらに。「以下のWebサイト」のリンクをクリックしても、アップデート公開当日とかですと、該当するアップデートが未掲載だったりします。(もしかしたら、各端末の設定アイコンにアップデートがある旨のバッヂがつく頃には、ページの準備ができているのかもしれません)
さらにさらに。スクショのiPad OS 13.2.2ですが、公開から数日たった今日、当該ページにアクセスした結果が以下の通り。
「このアップデートにはCVEの公開エントリがありません。」
もはや意味が分かりません。大混乱です。見ろと書いてあるからリンクを開いたのに、何も書いてないとは。
アップルのアップデート画面で、アップデートの詳細を知りたい場合は、「詳しい情報」を開くのが一般人にとっては正解です。「以下のWebサイト」に飛んじゃダメなんですね。
じゃあ、「以下のWebサイト」では何が書かれているかというと、セキュリティ上の脆弱性や事件について、固有の名前や番号が付与されたものに関わるアップデートがある場合に、その内容が記されているのです。
「このアップデートにはCVEの公開エントリがありません。」
の文中のCVEとは、セキュリティ上の脆弱性や事件について、固有の名前や番号が付与されたものの公なリストです。ですので、
「このアップデートにはCVEの公開エントリがありません。」
とは、CVEにリストされている脆弱性などに関連するアップデート事項はありませんよ、という意味になります。
私も調べながら書いていて初めて知りました。情報を隠蔽するよりは良いですが、もう少し言葉を補ってくれても良いんじゃないかと思います。アップデート画面のUI/UX担当者は、どんな思いで設計しているんだろうか。細部までこだわるアップルですから、当然何かしらのこだわりがあると思うのですが、そのこだわりがこの画面からは読み取れません。
アップルって、時々こうしたサドっ気を出してくるんですよね。もう少しお手柔らかにお願いしますよ。
コメント
コメントを投稿