PayPayダウンに思う

本日はPayPayが20%還元デーということで、巷は賑わっていたようです。TwitterでPayPayを検索するとその様相が手に取るようにわかります。


夕方ぐらいからダウンしたみたいですね。夜になってどうなんでしょう。

私は他に現金以外の選択肢がない状況でなければPayPayは使わないんですが、今日のPayPayダウンには色々思うところがあります。

本日限り20%還元とはいえ、昨年末のキャンペーンに比べれば、随分規模縮小してるんです。一回の決済で還元の上限は1,000円、1日の上限5,000円。せっかく20%還元なのに、5,000円以上のものを買った場合には還元率がどんどん減っていくわけです。

PayPayの起爆剤となった昨年末のキャンペーンは、制限らしき制限がなかったですからね。それだけに怪しくて私は一切使いませんでしたけど。あの時のポイント還元は、その後予定通りのスケジュールでちゃんとなされたようで、良かった良かった。波に乗らなくて損したとは思いません。怖かったですから。

だって、Yahoo!Japanがらみですよ。もっといえばソフトバンクグループですよ。先鋭的な事業方針は支持しますが、その分ダメな点も目につくんです。Yahoo!BBのモデムばら撒きは今思い出してもフェアなやり方ではなかった。でも、あのお陰でブロードバンド利用者が増えたのは間違いない。よく分からない人に無料だからと押し付けて始めさせたわけですから。それがきっかけで人生に良い転機が訪れた人がいてもおかしくありません。

あの頃と同じで、ばら撒きで利用者を獲得する方針。それはさすがに支持できなかったけれど、私の考える良い影響は現れています。

今まで頑なに現金しか決済手段に選ばなかった人が、キャッシュレスの世界に足を踏み入れるきっかけを作ったのは、間違いありません。キャッシュレス生活を始めた人は確実に増えたことでしょう。

そして今回の決済システムのダウン。無事に明日のマスコミ報道などで話題になれば、利用者がそんなにも増えたのかという認識を持つでしょう。周りの人が使い出せば同調しようする人が多く出てきます。少し間をおいて再び還元キャンペーンをやれば、さらに利用者が増える可能性が出てきました。

PayPayだけでなく、他の決済手段にもお得な面は備わっているので、そちらにも注目してもらえると良いんですけれどね。現金を持ち歩く人が減れば、現金を自宅に保管する金額も減り、オレオレ詐欺に代表される特殊詐欺に引っかかる人も減るかもしれません。銀行で引き出す時に、行員が気づいてくれるケースは結構あるようですからね。

ただ、Yahoo!トピックスに一切この件が掲載されていないのが恐ろしいです。右の人も左の人も、マスコミは政権に忖度して偏向報道していると騒ぎますが、民間企業の報道姿勢はこんなものです。Yahoo!トピックスはすでに世論を動かすほどの影響力があるというのに、運営している側にとっては話題の記事を載せることが目的であって(報道ではない)、公平に情報を掲載しようという意思は持っていないという事になります。新聞社だって自社への批判は報道しませんし。政権に忖度なんて関係ないんですよ。何かあれば、身を守る行動をとる。それだけのことです。誰でもそうです。

とはいえ、Yahoo!トピックスの怖いところは、明日になったらしれっとPayPayダウンの記事が出ている可能性も捨てきれないことです。ページビューが稼げるとなれば、自社への批判も平気でのせそうな気もします。結果として会社が儲かる道を徹底していそうですから。

決済システムのダウンなんてあり得ないと思われがちですが、意外にクレジットカードでも似たようなことはありまして、特定のブランドだけ使えないことがあったり、無いわけじゃないんです。

でも、今回のPayPayダウンは、様々は批判を飲み込みながら、いつものように世の中を変える方向へエネルギーを動かしているような気がして、すげぇなと思ってしまうのです。

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