PalmにはKsDatebookがあった

iPhoneに駆逐されたPalmに、未だ勝てない分野、それがカレンダー


ほかにも紙の手帳にシールを貼る感覚で使えるカレンダーアプリもありましたし、たいていのアプリが使いやすいという特徴がありました。名前が思い出せないけど。

まさによりどりみどり。

使いやすさの一番の理由は、画面遷移の速さだと思っています。Sonyが出していたCLIEシリーズにはあのジョグダイヤルが搭載されていました。携帯電話に採用されたタイプとはちょっと違って、筐体側面にダイヤルがついています。それを親指でゴリゴリすると、月カレンダーがそれに追従するんです。ジョグダイヤルって親指の腹のひと転がしで多分6回ぐらいはゴリゴリすると思うんですが、その時間は一秒未満のはず。グリっとゴリっとできますもの。

つまり一秒未満で6ヶ月先のカレンダーに到達するんです。その間、画面はちゃんとひと月ごとに書き換わるんです。もちろん、速く動かせば動かした分だけ視認はできませんけども。でも確かに書き換わっている。

今のiPhoneでそれをやろうとしても出来るアプリはないと思います。最近は「さいすけ」を使っていますが、さっぱりです。縦スクロールの月表示なら超高速ですが、横スクロールはさっぱり。iPhone XSでも翌々月へ行くのに一回突っかかります。

それなら縦スクロールを使えばいいという話になるのですが、そうじゃないんだよなぁ。縦じゃダメなんです。縦じゃダメなんですよ!

スクロールエフェクトが無ければもしかしたら速くなるんじゃないかなぁ。もしくは、速く感じられるようになる、とか。Palmほどの速さはなくても我慢しますが、まだ足りないんです。

ちなみに、さいすけは閲覧専用で、入力はFantasticalを使ってます。使い慣れているという理由だけですが。さいすけの入力画面はおしゃれとは言い難く。

特にKsDatebookはToDo管理が秀逸だった


タイトルに掲げたKsDatebookには、同作者のKsToDoとの連携機能があります。予定を入力するときに「@」をつけるとToDoになるんです。もちろんKsToDoで入力したToDoもKsDatebookに表示されていて、完了チェックをすることもできます。

カレンダー上でToDoを作成し、チェックもできる。たったこれだけの機能が他のカレンダーアプリになかなか実装されない。時間の決まった予定ではないけれど、その日にやりたいこと、というのは、やはり予定だと思うんです。だからカレンダーで管理したいのですが、ToDoアプリを使わないといけない。このジレンマ。KsDatebookがiOSに移植されればなぁ。

こんなに単純な機能なのに、とても有用。でも現状を見る限り、欲しがっているのは私だけのようです。

iOSに存在する一風変わったカレンダーアプリはそれはそれで魅力的だし、持ち歩かないカレンダーも面白いことになっている


AppStoreで今日の「おすすめAPP」に紹介されていた「Palu 〜手書き共有カレンダー〜」。これは面白いですね。手書きに特化したカレンダーです。悪筆なので手書きは極力避けているのですが、そんな私でもこのアプリは使いたくなる。


レビューに書かれていたのですが、iPadに入れて常時電源オンで使うという方法が提示されていました。カレンダーはやっぱり、「いつもそこにある」ことも重要です。持ち歩けることも大事で、今ではそれが無ければ成り立たない生活をしていますが、家のカレンダーというのは意識せずともそこにあることが大事になります。

出来れば大きい画面がいいのですが、iPadは大きくても12.9インチ。あの高額な製品をカレンダー用途に使うのは余程の富裕層でなければ無理だと思いますし、それでもまだ小さい。そこで海外にはこんな製品も。

DAK Boardの「Digital Wall Calendar


日本からも買えます。仕事用に欲しいのですが、$300ちょっとの支出が簡単にはできない状況が続いていて、未入手です。レビューしたい。

Google社内ではMagic Carenderという製品も試作されたようです。



Android Experiments OBJECTでグランプリに選ばれた製品なんですが、多分社内コンテストみたいなものですよね。それにしてもレベルが高い。ここまでできていても製品化がまだなされていないということは、何かもう一段階の技術的ブレークスルーがないと市販できないんでしょうか。コストがかかりすぎるとか、耐久性の問題とか。でも、理想はコレです。いつか、製品化して欲しい。

予定管理というのは、その桃源郷を求めて今もさまよっている人が多い分野です。アプリ価格もそこそこするものが多いですが、気に入ったのならばしっかり購入して、開発陣が桃源郷へさらに一歩進める後押しをしたいものです。

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