Apple Card は番号をコロコロ変えられる?クレジットカードの常識を覆す大転換!

今夏、2019年8月20日からアメリカではすでにサービスインしているApple Card。日本に上陸するのはいつになるのかと待ち遠しい思いです。

その待ち遠しさをさらに強くさせる事実を知りました。Apple Cardはカード番号をどんどん変えられるというのです。

詳しくはBUSINESS INSIDER目からウロコの「Apple Card」を1カ月使ってみた。先行ユーザーが語る「クレカを再定義」とは何か』に紹介されていますが、

友人や知人の前で、よくデモンストレーションをするので、それが終わったらすぐに新しいカード番号を再発行して、「ワンタイムパスワード」的に使っています。なので、今では「カード番号ってこういうのでよかったんだ」と思っています。出張に行くたびに変えればいいので、盗まれそうだなと思ったらその場で変えちゃえばいいんですよね。

今まで、カード番号というのは慎重に扱うべきものでした。実際、いまだに多くのネットショップでカード両面の情報が分かれば買い物ができてしまうんです。最近になってパスワードを聞かれる仕組みが普及してきましたが、まだまだ危険がいっぱいです。とにかく番号を知られないこと。これが大事でした。

そこをApple Cardは変えてきました。確かに番号が流出すれば不正利用の危険はありますが、同じ番号を使い続けなくてはならない理由がなければ、自分でサクッと変えてしまえれば流出を恐れる必要がなくなります。Apple Cardには番号が印字されていませんから、再発行と言っても、Apple Cardに紐づいてどこかのサーバーに保管されている番号が変わるだけです。ウォレットアプリ上から参照できるようですが、Apple Payで支払っていれば番号を見る機会はありません。

今はiPhoneのブラウザ上での決済もApple Payが使えますし、Touch ID搭載のMacからも同様にApple Payが使えます。今はまだApplePay対応のネットショップは多くありませんが、iPhone所有者の多くがApple Cardを入手するような事態になったら、日本のネットショップも一斉に対応をすることになるでしょう。カードが手元になくて後回しにしていた買い物を、ともすれば忘れられてしまったかもしれない買い物を、Apple Payに対応させておけばFace IDなりTouch IDなりで認証するだけで支払いができてしまうんです。消費者が買い控えるタイミングを確実にひとつ潰してくれるんですから、ユーザーが増えれば対応しない理由が無い。

この仕組み、Appleがどこまで特許で固めているか分かりませんが、他社も当然似たような方式を探ってくると思います。結果として、より安全にお買い物ができるようになるのであれば大歓迎です。

そういえば、湖西市内のスーパーで、サインによるカード利用を断るお店がありました。暗証番号のみです。今時よっぽどICチップ搭載カードばかりになっているはずですが、暗証番号を覚えていない人って、結構います。それにもかかわらず、随分思い切ったなぁと眺めていました。もっとも、2万円を超えなければ暗証番号も不要ということでしたので、滅多なことではレジで慌てる人も出ないと思います。

日本でも、クレジットカード周りのことがちょっとずつ変わってきているんでしょうか。Apple Cardのさらに先を行くようなサービスが日本から出てきたら心強く思うのですが、Appleはハードとソフトとがっちりセキュアに固めた上でのApple Cardですから、なかなか先を行くのは難しそうです。でも、どこかでスタートしないといつまでも追いつけません。SUICAがポストペイ(後払い方式)になって上限が100万円ぐらいになればすごいインパクトがありますよね!

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