車を運転しながらメモを取る。取れない。
ずいぶん昔から悩ましく思っていることに、運転中にメモを取る行為の難しさがあります。ひらめきの瞬間というのは往々にしてメモを取りづらい時にやって来ます。
- 入浴中
- 入眠の直前
- 試験中
- トイレ中
- 運転中
- 読経中
神様のいたずらとしか思えない。しかし我々は、その一つ一つについて解決策を見出して来ました。さすがに試験中、読経中はどうしようもないですが。
防水のスマホがあれば入浴中ですらメモが取れようになりました。そんなこの時代になんとかなりそうでなんともならずにいるのが、運転中。Siriを使ってメモを取ればいいのですが、そこに少し問題が横たわっています。
私の場合、運転中のiPhoneはBelkinのAirCast Auto Bluetooth トランスミッターにBluetoothで繋がれています。音楽やPodcastもそこを経由して再生されます。着信があれば、AirCast Auto Bluetooth トランスミッターが搭載するマイクによってハンズフリー通話ができます。
AirCast Auto Bluetooth トランスミッターは大変に優秀で、何より車載アンプと有線でつながるというのが素晴らしいのですが、マイク性能はあまりよろしくないようで、Siriに声をかけても上手く伝わらないことがほとんど。
これがいちばんの問題点。Auto Bluetooth トランスミッターの利用はやめられません。しかし、iPhoneの内蔵マイクならうまく反応してくれるSiriが、役に立ってくれなくなってしまう。
このマイク問題が解決されてSiriでうまくメモが取れるようになったとしても、まだ万全ではありません。音声認識でテキスト変換してメモアプリに登録をしてくれます。でも、そこまでです。運転中は両手も目もふさがっていますから、絵を描いたりはできません。図示できれば言葉で表現するよりもずっと簡単というケースもあるでしょう。そうした時に、ストレスを感じるんです。ストレスを感じる以上は、まだまだなのです。気持ちよく使えないと本物ではありません。
じゃあいったいどうなれば納得するんだという話になりますが、そんなものが分かっていたら、自分で開発してますよ。
他のことに集中している時のひらめきを、どうしたら保管できるか。メモという形でなくてもいいんです。何らかの方法で、後から思い出せるように記録が取れればいいのですから。
きっと近いうちにその答えが現れるものと期待しています。運転中にすらそれが出来るようになれば、おそらくどんな時でも可能になるはずですから、これはすごい楽しみです。
メモが取れなかったがために失われていったひらめき、アイディアは、地球規模で考えればものすごい数になるはずです。なんてもったいないことでしょう。どうかそれらを余さずすくい取ってくれる仕組みが、一刻も早く登場しますように。
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